OAフロア 仕上げ材の選び方|機能性・デザイン性・メンテナンス性で選ぶポイント

OAフロアの性能を最大限に発揮するためには、上に施工する「仕上げ材の選定」が欠かせません。仕上げ材は見た目だけでなく、歩行感、耐久性、静音性、清掃性など、利用環境に直結する重要な要素です。本記事では「OAフロア 仕上げ材の選び方」の基本から、用途別の選定ポイント、仕上げ材ごとの特徴までをわかりやすく解説します。記事を読むことで、施設に最適な仕上げ材を選ぶための判断基準を得られるでしょう。
OAフロアの仕上げ材とは?
OAフロア(フリーアクセスフロア)の仕上げ材とは、OAパネル上に施工される最終仕上げ層を指します。代表的なものにはカーペットタイルや塩ビタイル(PVCタイル)などがあり、施設用途や求められる機能に応じて選定されます。仕上げ材は単なる意匠要素ではなく、次のような役割を担います。
| 主な役割 | 内容 |
|---|---|
| 保護機能 | OAパネルを保護し、摩耗・劣化を防止 |
| 快適性 | 歩行感や防音性、断熱性を向上 |
| デザイン性 | オフィスや施設の印象を左右する |
| 安全性 | 滑り止めや帯電防止などを実現 |
仕上げ材の選定を誤ると、せっかくのOAフロアが快適に機能しないケースもあるため、素材や特性を理解した上で選ぶことが重要です。

OAフロア仕上げ材の主な種類と特徴
カーペットタイル
最も一般的なOAフロア仕上げ材。防音性・デザイン性に優れ、オフィス空間に多く採用されています。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 防音・吸音性に優れる | 歩行音を軽減し、静かな環境を維持 |
| デザインバリエーション豊富 | 色・パターンの組み合わせが容易 |
| 施工・交換が容易 | 部分張り替えができ、メンテナンス性が高い |
| 注意点 | 飲食物の汚れ・ほこりを吸着しやすい |
塩ビタイル(PVCタイル)
耐久性・清掃性に優れ、病院(事務室・待合室)や学校、商業施設などに多く採用されます。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 耐水・耐薬品性が高い | 清掃や薬品使用が多い環境に適す |
| メンテナンスが容易 | 汚れを拭き取りやすく衛生的 |
| カラーバリエーションが豊富 | 石目・木目調などデザインの自由度が高い |
| 注意点 | 歩行時の硬さを感じやすい |
静電防止・導電性仕上げ材
電子機器を扱う施設やサーバールームで使用。静電気による機器トラブルを防止します。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 静電気を逃がす構造 | 通信機器やPCへの影響を抑制 |
| 導電ゴム・導電塩ビなどが主流 | 電気抵抗値がJIS規格に基づく |
| 耐久性が高くメンテ性も良好 | データセンターや医療検査室向け |
| 注意点 | 飲食物の汚れ・ほこりを吸着しやすい |
OAフロア 仕上げ材の選び方のポイント
施設用途に合わせた機能性を重視
| 施設種別 | 適した仕上げ材 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 一般オフィス | カーペットタイル | 防音性・デザイン性・歩行快適性 |
| 病院(事務室・待合室) | 塩ビタイル | 耐薬品・耐水性・清掃性 |
| 学校施設 | 塩ビタイル | 耐久性・メンテナンス性 |
| サーバールーム | 導電性フロア材 | 静電気防止・安全性 |
OAフロア構造との相性
仕上げ材はOAパネルの種類(スチール・樹脂・木質など)や高さとも関係します。
特に塩ビタイルなど硬質材は、支柱タイプのOAフロアと組み合わせることで安定性が向上します。
詳細は「OAフロア高さの記事」を参照してください。
メンテナンス性と交換性を考慮
長期的な運用では、汚れ・摩耗・レイアウト変更への対応が求められます。
カーペットタイルは部分交換が容易で、コストを抑えつつ美観を保てるのが大きな利点です。
一方で、医療・学校施設では耐薬品・防汚性重視の塩ビ材が選ばれる傾向があります。
美観・施設イメージへの影響
オフィスデザインや施設ブランディングを重視する場合、色・素材感も重要です。
タイル柄の組み合わせや木目調デザインを採用することで、来訪者に安心感や清潔感を与えます。
デザイン性の高い製品を選ぶ際も、防炎・防滑などの安全性能を満たしているかを確認しましょう。
OAフロア仕上げ材の施工と注意点
- 施工時の温度・湿度管理:塩ビ材は温度変化により伸縮するため、施工環境を整える必要があります。
- 下地処理の精度:OAパネルの水平精度が仕上げ材の仕上がりに影響するため、施工前の確認が重要です。
- 防火・防滑性能の確認:建築基準法・消防法で定められる防火認定(国交省告示第1360号)などの基準を満たす製品を選定します。
- OAフロアとの固定方式:カーペットタイルは粘着剤貼り、塩ビタイルは強接着剤貼りなど、素材に適した施工法を採用します。
OAフロア 仕上げ材の選び方に関するよくある質問
仕上げ材は後から変更できますか?
カーペットタイルなどタイル式仕上げ材は部分交換が容易ですが、塩ビシートは全面張り替えが必要です。
OAフロアの上にフローリング材を施工できますか?
可能ですが、OAパネルの耐荷重と下地強度を確認する必要があります。木質フローリングは重量があるため、支柱型OAフロアとの組み合わせが推奨されます。
まとめ
OAフロアの仕上げ材は、意匠性だけでなく、安全性・快適性・維持管理コストに大きく影響します。施設用途やOAフロア構造との相性を踏まえた適切な仕上げ材選定が、長期的に快適な空間を実現する鍵となります。当社では現地調査から仕上げ材選定、施工まで一貫して対応しています。詳しくはOAフロア施工の詳細をご覧ください。

記事の監修者

株式会社ティーアイ代表
岩井 利紀
2018年に個人事業として創業、2020年に株式会社ティーアイを設立。
関東を中心に二重床・仕上げ床など内装床工事を手がけ、これまで数百件以上の現場を担当。
職人として培った経験を活かし、柔軟な対応力と円滑な現場調整で高品質な施工を提供している。
